東京株式(前引け)=反発、円安を追い風に買い戻し誘発
16日前引けの日経平均株価は前営業日比359円14銭高の3万8193円39銭と反発。前場のプライム市場の売買高概算は7億4354万株、売買代金概算は1兆9904億円。値上がり銘柄数は1059、対して値下がり銘柄数は495、変わらずは74銘柄だった。
きょう前場の東京株式市場は主力輸出株を中心にリスク選好の地合いとなり、日経平均株価は大きく切り返す展開に。前週末の下げ分を取り戻してお釣りがくる格好となった。イスラエルとイランの間で激しさを増す紛争を横にらみに、地政学リスクを嫌気する売りが前週末の欧米株市場では目立ったが、東京市場では想定外に頑強な値動きで、日経平均は3万8000円台を回復した。外国為替市場で円安方向に振れたことなどを背景に、先物市場で空売り筋の買い戻しなどが全体相場に浮揚力を与えているもようだ。個別に半導体関連株などへの買いが目立ち、日経平均に押し上げ効果をもたらしている。
個別では群を抜いて売買代金をこなしたアドバンテスト<6857>が大きく水準を切り上げたほか、ディスコ<6146>なども活況高。三菱重工業<7011>なども高い。ソフトバンクグループ<9984>が堅調、日本製鉄<5401>も上値を追った。ファーストリテイリング<9983>もしっかり。丹青社<9743>、アクシージア<4936>などが急騰した。半面、サンリオ<8136>が冴えず、キーエンス<6861>も軟調。ニトリホールディングス<9843>も売りに押された。三井ハイテック<6966>が急落、エイチ・アイ・エス<9603>やミガロホールディングス<5535>なども大幅安。
出所:MINKABU PRESS

執筆者 : MINKABU PRESS
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