東京株式(前引け)=大幅反落、米株安と円高を嫌気し一時3万7000円台割れ
4日前引けの日経平均株価は前営業日比688円96銭安の3万7096円51銭と大幅反落。前場のプライム市場の売買高概算は9億8251万株、売買代金概算は2兆4266億円。値上がり銘柄数は333、対して値下がり銘柄数は1255、変わらずは48銘柄だった。
きょう前場の東京株式市場は日経平均株価が急反落。前日の上昇分をすべて吐き出す格好となったが、一時は900円を超える下落で3万6800円台まで水準を切り下げる場面があった。前日の欧州株市場は独DAXが約2週間ぶりに最高値を更新するなど総じて強い動きを示したが、米国株市場では取引後半に売り圧力が高まり、NYダウ、ナスダック総合株価指数ともに急落した。米株市場の波乱含みの地合いを引き継いで、東京市場でもリスクオフの流れに再び翻弄される格好となっている。トランプ関税に対する警戒感やウクライナ情勢を巡る不透明感が株価の重荷となっているほか、外国為替市場で円高が進んでいることも嫌気された。値下がり銘柄数は全体の77%を占めている。
個別ではディスコ<6146>が大きく値を下げたほか、ソフトバンクグループ<9984>が急落。フジクラ<5803>、古河電気工業<5801>など電線株も大幅安。セブン&アイ・ホールディングス<3382>が売り込まれ、ファーストリテイリング<9983>も下落。セレス<3696>が値下がり率トップに売られた。伊藤園<2593>の下げも目立つ。半面、売買代金トップとなったIHI<7013>が大幅高、三菱重工業<7011>の上昇も目を引く。武田薬品工業<4502>も買いを集めた。シンクロ・フード<3963>が値上がり率首位に買われ、サワイグループホールディングス<4887>も大幅高。
出所:MINKABU PRESS

執筆者 : MINKABU PRESS
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