ユーロドル、１．０５ドル台に入ると戻り待ちの売りも＝ＮＹ為替

　ユーロドルはＮＹ時間に入って買い戻しが膨らんでおり、１．０５ドル台を回復している。本日は戻り売りが先行し、一時１．０４７５ドル付近まで下落していたが、再び１．０５ドル台を回復している。ただ、ＥＣＢの追加利下げへの期待も根強く、ユーロ圏の景気の先行きへの不安もある中、上値での売い推奨の声も多く、１．０５ドル台に入ると戻り待ちの売りも活発に出ているようだ。

　本日はドイツのＧｆＫ消費者信頼感指数が発表になっていたが、予想を下回る弱い内容となっていた。ドイツの総選挙前のデータではあるが、今後は改善の可能性はあるものの、回復の兆しはほとんど見られないとの見方も出ている。

　ドイツの消費者はインフレ、経済的・政治的な不確実性の高さ、そして政治への不満をセンチメント悪化の理由に挙げている。労働市場も今後さらに弱まることが予想されるが、第１四半期の個人消費の回復を妨げることはないと指摘。

　大連立政権が年後半に家計への追加的な財政支援を行う可能性が高まれば、さらなる改善の可能性もあるという。

EUR/USD　1.0508　EUR/JPY　156.84　EUR/GBP　0.8279

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美