アジア株 香港株下げ縮める、米対中措置は押し目買いチャンスとの声 投資家は中国AI成長に自信
アジア株 香港株下げ縮める、米対中措置は押し目買いチャンスとの声 投資家は中国AI成長に自信
東京時間14:01現在
香港ハンセン指数 23224.43(-117.18 -0.41%)
中国上海総合指数 3368.24(-4.79 -0.14%)
台湾加権指数 23318.65(-246.66 -1.05%)
韓国総合株価指数 2635.24(-10.03 -0.38%)
豪ASX200指数 8254.80(-53.44 -0.64%)
インドSENSEX30種 74712.00(+257.59 +0.35%)
アジア株はインドを除いて下落、米中貿易摩擦激化が懸念されている。
トランプ米大統領は中国による米国の重要セクターへの投資を制限するよう対米外国投資委員会(CFIUS)に指示したほか、物資輸送に使われる中国製の船舶に利用料を課す案を提示した。また、メキシコ政府に対し中国からの輸入品に独自の関税を課すよう要請。メキシコ政府は米国による対メキシコ関税を回避するためトランプ氏の要請を受け入れることを検討している。
東京時間に入りトランプ米政権がバイデン前政権の対中半導体規制の強化を目指しているとの報道が伝わったが、なぜか中国株と香港株は下げ幅を縮小、SMICは下げを帳消しにしている。為替相場ではドル売り・人民元買いの反応だった。
トランプ政権による対中関税引き上げや規制強化は織り込み済みで、新たな懸念材料が出れば投資家は下落を押し目買いのチャンスと見ているようだ。米国による半導体規制でもDeepSeek出現で投資家は中国国内のテック業界の成長に自信を持っている。アリババの四半期決算が好調だったこともハイテク株買いにつながっている。CEOは今後3年間でAIインフラに積極的に投資するとしている。物言う株主コーエン氏は数億ドル相当のアリババ株を取得、ここ数カ月でアリババ株を約700万株に拡大している。コーエン氏は中国の長期的経済成長見通しについて強気だ。
米国の中国半導体規制強化検討の報道を受け、むしろシャオミなど中国ハイテク関連の一角が買い戻されている。7%超下落していたアリババは2.5%安とい下げを縮小している。
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執筆者 : MINKABU PRESS
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