トランプ大統領の関税発言にドル高円安=東京為替概況
トランプ大統領の関税発言にドル高円安=東京為替概況
昨日の市場でディープシークショックで153円台を付けたドル円。ダウ平均の反発などを好感して154円50銭前後まで戻して東京朝を迎えると、27日の米上院で財務長官就任が承認されたベッセント氏が、一律に2.5%の関税を賦課する姿勢を示したことや、トランプ大統領がより高い関税を目指すことに言及したことでドル高円安となった。大統領は半導体、鉄鋼、アルミ、銅などへの関税に言及、ドル高を誘った。また、このトランプ発言を受けて日銀の追加利上げが当面先送りされるとの見方が広がったことで円売りとなった。ドル円は155円95銭と朝から約1円半の上昇。156円を付けきれなかったことで少し調整が入り155円50銭前後に落とした。
積極的な関税方針もあり、メキシコペソや中国オフショア人民元(中国市場は今日から2月4日まで春節で休場)などが昨日安値を超えて売られるなどの動きも見られた。
ユーロドルは1.0490ドル台から、トランプ大統領の関税発言を受けたドル高に朝方1.0430ドル台を付け、その後安値圏もみ合いの中1.0425ドルを付けた。
ユーロ円は朝方の対ドルでのユーロ売りに161円58銭を付けたが、その後はドル円上昇を支えに午前中に162円50銭前後まで上昇。その後も高値圏推移となり午後に入って162円68銭を付けている。
MINKABUPRESS 山岡
執筆者 : MINKABU PRESS
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