ECB理事会、大きな市場反応を引き起こす可能性低い=NY為替
きょうもユーロドルは買い戻しが強まっており、一時1.05ドル台を回復している。ただ、先週末に引き続き、1.05ドル台に入ると売り圧力も強まり維持できていない。目先は1.05ドルを完全に回復できるか注目される。
ECBの利下げ観測が後退しているほか、米国によるユーロ圏への関税措置が従来考えられていたほど早期に発動されることはないとの見方がユーロドルを支えている。バリュエーションやテクニカル面からも、ユーロショートがやや行き過ぎていたことから、買い戻しが膨らんでいるようだ。ただ、あくまで短期的で自律反発の域は出ないとの見方も多いことも事実。
今週はECB理事会が予定されており、利下げが確実視されている。ただ、その決定が大きな反応を引き起こす可能性は低いとの指摘も出ている。短期金融市場はECBが中銀預金金利を2.75%にする確率を90%程度織り込んでいる。今回の利下げは投資家に広く予想され、ECB理事によっても非常に示唆されていた。そのため強い市場反応を引き起こすことはないという。
EUR/USD 1.0490 EUR/JPY 161.87 EUR/GBP 0.8408
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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