ユーロが軟調 仏政治の流動化で上値重い=NY為替
きょうの為替市場はドル買いが優勢となっており、ユーロドルも戻り売りが強まっている。先週は買い戻しも見られ、1.06ドル台前半に来ていた21日線の回復を試す動きも見られたものの手前で上値を抑えられている。
一部のECB理事から12月の理事会では大幅利下げも協議するとの発言も出ており、ユーロを圧迫している。また、ここに来て仏政治が流動的になっていることもユーロの上値を圧迫しているようだ。
フランスのバルニエ首相は、憲法に基づき採決なしで社会保障法案を強行通過させようとしており、これに対して左派政党が、不信任動議を提出すると発表したほか、右派の国民連合(RN)も不信任の動議を提出する意向を示しており、数日以内に内閣不信任が成立する可能性が高まっている。
なお、仏下院は7月に総選挙を行ったが、憲法の規定で選挙後1年間は下院を解散できず、内閣が不信任で総辞職しても混乱は当面収束しない恐れがある。
EUR/USD 1.0474 EUR/JPY 157.23 EUR/GBP 0.8298
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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