仏首相、予算案を議会強行通過へ 野党は内閣不信任提出の構え
フランスのバルニエ首相は、同国憲法第49条3項に基づき、採決なしで社会保障法案を強行通過させようとしている。これに対して左派政党が、まもなく不信任動議を提出すると発表したほか、右派の国民連合(RN)も不信任の動議を提出する意向を示している。数日以内にも議会で内閣不信任が成立する恐れが高まった。
これより前にバルニエ首相は、不信任案可決による内閣崩壊を回避すべく、勢力で3位の保守政党・国民連合(RN)のルペン党首に対し、2025年度予算案で土壇場の譲歩案を提示した。バルニエ首相はルペン氏と協議した後、RNの重要な要求を受け入れ、薬代の償還金を削減しないことを確約したが、RNの要求の全てには同意しなかった。
執筆者 : MINKABU PRESS
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