アジア株 台湾株は大幅安、TSMC創業者「半導体の自由貿易は死んだ」発言 上海株下落、米大統領選を警戒
アジア株 台湾株は大幅安、TSMC創業者「半導体の自由貿易は死んだ」発言 上海株下落、米大統領選を警戒
東京時間14:00現在
香港ハンセン指数 20572.24(-27.12 -0.13%)
中国上海総合指数 3300.52(-21.67 -0.65%)
台湾加権指数 22762.67(-435.40 -1.88%)
韓国総合株価指数 2603.55(-8.88 -0.34%)
豪ASX200指数 8252.20(+30.68 +0.37%)
インドSENSEX30種 79687.56(-317.48 -0.40%)
アジア株は豪州を除いて下落。
上海株は下げ幅を拡大、米大統領選への警戒感が高まっている。トランプ氏が再選すれば米中貿易摩擦激化は不可避。元安も嫌気されている。為替相場でトランプ再選を織り込んだドル買いが続いており、人民元は対ドルで2カ月ぶり安値をつけている。
香港株は上げを帳消し、上海株安が懸念されている。過度な中東懸念が後退しており原油価格が下落。原油安を嫌気して中国石油化工や中国石油天然気、中国海洋石油などエネルギー関連が総じて下落している。一方、吉利汽車控股や理想汽車、比亜迪(BYD)など自動車関連は上昇。中国政府が中国都市部で使用されるサービス車両に中国の新エネルギー車を購入すべきだとの声明を発表した。
台湾株は大幅下落、約3週間ぶり安値。一時2%超下げる場面もあった。エネルギー関連や不動産、公益、医療品、資本財など幅広い銘柄が下落している。
智原科技や景碩科技、祥碩科技、蔚華科技、聯発科技、創意電子などハイテク関連は大幅安。半導体受託生産世界最大手TSMCの創業者が半導体の自由貿易は「死んだ」とコメント、成長に対する将来の課題について警告したとの報道が懸念されている。同社株は2.4%安。また、TSMC製のチップが中国ファーウェイのAIプロセッサに搭載されていたことが発覚したことも懸念されている。米国の対中輸出規制を故意に違反した場合は米政府から罰則を受ける可能性がある。
執筆者 : MINKABU PRESS
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