ドルが反落、米債利回り低下 ドル円は151円台後半=ロンドン為替概況
ドルが反落、米債利回り低下 ドル円は151円台後半=ロンドン為替概況
ロンドン市場では、ドルが反落している。この日は前日とは歯車が逆回転しており、米債利回り低下とともにドル売り圧力が掛かっている。米10年債利回りは4.24%台から4.18%台へと一貫して低下してきている。ドル円は東京朝方の152.80付近を高値に、ロンドン時間には151.80付近へと下落。ただ、昨日上方にブレイクした200日線は151.40レベルに位置しており、その水準には届いていない。前日までのドル買いの調整の域はでていないようだ。ユーロドルはロンドン朝方に仏PMIが弱含んだことに反応、1.0770付近まで下落した。しかし、独PMIが強含んだことで反発し、1.08台に乗せた。ポンドドルは1.29台前半から後半へと上昇している。英PMIは前回から低下したが、景気判断分岐点50は引き続き上回った。ユーロ対ポンドではユーロ売りが優勢になっている。独連銀月報では賃金の伸びが依然として高水準であることが指摘された。しかし、ディスインフレのプロセスを根本的に疑問視するものではないとした。英CBIが調査した製造業の景気楽観度指数は大幅に低下した。10月30日の英予算発表では一部法人税の引き上げ示される見込みでやや不安材料となっているようだ。
ドル円は151円台後半での取引。この日は前日とは打って変わって終日軟調な展開になっている。加藤財務相や青木官房副長官が円安けん制発言をしたことに加えて、米債利回りの低下がドル円の上値を抑えている。東京朝方の152.83近辺を高値に、ロンドン時間には151.77近辺に安値を広げている。
ユーロドルは1.08付近での取引。この日注目された欧州PMI速報値で、フランスが弱含むと1.0771近辺まで下落。しかし、ドイツが強含むと一転して買われ、高値を1.0808近辺に伸ばした。ユーロ円はドル円とともに軟調な展開。東京朝方の164.76近辺を高値に、ロンドン朝方には163.81近辺まで下落した。その後は164円台半ばまで戻すも、再び164円割れと上値を抑えられている。対ポンドではユーロは軟調に推移している。
ポンドドルは1.29台後半での取引。東京朝方の1.2909近辺を安値に、その後は上昇の流れが続いている。足元では高値を1.2980近辺に伸ばしている。ポンド円は東京朝方の197.40付近から東京午後には196.66近辺まで安値を広げた。その後はロンドン序盤に197.50近辺まで高値を伸ばすも、再び197円台割れへと軟化している。ユーロポンドは振幅をみせつつも、0.8350付近から0.8315付近へと軟化している。
minkabu PRESS編集部 松木秀明
執筆者 : MINKABU PRESS
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