アジア株 上海株は上げ拡大、人民銀が支援策強化表明 6四半期ぶり低成長でさらなる刺激策期待も
アジア株 上海株は上げ拡大、人民銀が支援策強化表明 6四半期ぶり低成長でさらなる刺激策期待も
東京時間14:10現在
香港ハンセン指数 20387.13(+308.03 +1.53%)
中国上海総合指数 3217.01(+47.47 +1.50%)
台湾加権指数 23437.33(+383.49 +1.66%)
韓国総合株価指数 2591.80(-17.50 -0.67%)
豪ASX200指数 8281.70(-74.22 -0.89%)
インドSENSEX30種 80718.44(-288.17 -0.36%)
アジア株は高安まちまち。
きょう発表された中国経済統計はまちまちだった。9月の新築住宅販売価格と中古住宅販売価格は前月から下落ペースがやや鈍化。不動産投資は減少ペースやや縮小も予想ほどではなかった。鉱工業生産は市場予想を上回り、失業率は5.3%から5.1%に低下した。第3四半期GDPは4.6%と前回から鈍化、2023年初頭以来の低成長となった。
小売売上高は3.2%と市場予想の2.5%を大きく上回った、9月後半の大規模支援策の発表を受け消費者心理が改善したことで、消費支出が回復した。ただ、連休明けは当局への失望から中国株は連日下落。消費者心理もやや悪化しており、その反動で10月は弱い数字になる可能性がある。
中国人民銀行総裁は、今年末までに預金準備率をさらに引き下げる可能性を示唆した。また、来週21日に事実上の政策金利であるローンプライムレートを20bpから25bp引き下げる見通しで、7日物リバースレポ金利も20bp引き下げると述べた。きょうから株式スワップ制度を開始したほか、不動産市場への的を絞った政策が必要だとも述べた。
上海株は6四半期ぶり低成長となったことを受け下げ幅を拡大したが、その後の中国人民銀行総裁の支援策強化表明を受け急反発、後場に入り上げ幅を拡大している。
台湾市場ではTSMCが大幅高、上場来高値をつけている。第3四半期の純利益が市場予想を上回ったうえ、第4四半期の売上高見通しも市場予想を上回った。
豪州株は0.89%安、前日に史上最高値を更新したことから週末を前に利益確定売りに押されている。

執筆者 : MINKABU PRESS
資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。