ECBは慎重な対応に留まるとの指摘も=NY為替
きょうのユーロドルは一旦1.12ドル台に上昇したにもかかわらず、1.12ドル台に上昇すると上値を抑えられる動きが続いている。NY時間に入って伸び悩んでおり、1.11ドル台半ばでの推移。本日はラガルドECB総裁が欧州議会で証言を行っていたが、インフレ目標の達成に自信を示していた。市場では次回10月の追加利下げ期待が強まっている。
ただ、エコノミストからは、ECBは2%を下回るインフレにもかかわらず、慎重な対応に留まる可能性が高いとの指摘も出ている。ユーロ圏の主要4カ国は全て9月のインフレは2%を下回った。これは経済指標の低迷と併せて10月の利下げを観測を後押ししている。しかし、ECBはすでに9月のインフレが比較的低水準になることを予想しており、第4四半期には再び上昇に転じると述べている。さらにコアインフレはかなり高水準で推移しており、経済の低迷についても特にドイツについては循環的なものではなく構造的なものだと述べている。
つまり、ECBはインフレの進展を保護するべく慎重な対応に留まると見ており、次の利下げを12月まで待つ可能性が高いという。
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MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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