アジア株 香港株上げ拡大、大型連休を前に中国政府が次から次へと支援策発表 現金給付やクーポンも
アジア株 香港株上げ拡大、大型連休を前に中国政府が次から次へと支援策発表 現金給付やクーポンも
東京時間14:02現在
香港ハンセン指数 19572.45(+443.35 +2.32%)
中国上海総合指数 2914.74(+18.44 +0.64%)
台湾加権指数 22829.41(+67.81 +0.30%)
韓国総合株価指数 2653.04(+56.72 +2.18%)
豪ASX200指数 8192.10(+65.74 +0.81%)
インドSENSEX30種 85388.88(+219.01 +0.26%)
アジア株は総じて上昇、中国景気刺激策を好感した買いが続いている。
中国政府は10月1日からの国慶節大型連休を前に次から次へと景気刺激策を発表している。今週初めに大規模金融緩和表明、株価下支え措置、住宅ローン金利引き下げなど一連の景気刺激策を発表。きのうは1年物MLF金利を引き下げたほか、貧困層への現金給付も発表した。上海市は今月28日から連休中の消費促進に向け総額5億元(7100万ドル)のクーポンを発行する。対象は上海在住者に限らず他の地域出身者、外国人も含まれる。さらに、国有銀行に最大1兆元(1420億ドル)の資本注入を検討しているとも報じられている。
先行き不安で消費者の節約志向が一段と高まっているため、このところ連休中の消費は低迷している。中国政府は一連の措置を発表し10月1日からの国慶節大型連休中の消費回復を目指す。また、連休を前に政治局トップが会合を開く予定となっており、週末にかけてさらなる景気刺激策が発表される可能性がある。
香港株は大幅続伸。連休中の中国消費回復期待から消費者サービス関連が大幅高。中国最大の火鍋チェーンHaidilao International Holdiは10.9%高、スポーツウェアメーカーの安踏体育用品は10.1%高、スポーツ・レジャー向けアパレルの李寧は9.5%高、乳業大手の中国蒙牛乳業は8.3%高。華潤ビールは8.1%高、宝飾品販売最大手の周大福珠宝集団は6.8%高。
上海株はやや上値が重い、大型連休が近づくにつれ利益確定売りも見られる。また月末に発表される経済統計への警戒感も高まっている。ただ、指標が弱い内容となっても影響はないだろう。むしろ、さらなる支援策が打ち出されるのではないかとの期待が高まる可能性がある。あすは中国8月の工業企業利益が発表される。週明け30日には9月の製造業PMIと非製造業PMI、中小企業を対象とした財新の製造業PMI、非製造業PMIも発表される。
執筆者 : MINKABU PRESS
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