【北欧通貨】昨日は市場予想通りの利下げ実施、声明もハト派=スウェーデンクローナ
【北欧通貨】昨日は市場予想通りの利下げ実施、声明もハト派=スウェーデンクローナ
スウェーデン国立銀行(リクスバンク・中央銀行)は25日の金融政策会合で、市場予想通り0.25%の利下げを実施した。リクスバンクは今年5月に約8年ぶりとなる利下げを実施、6月は据え置きとなったが、前回8月も0.25%の利下げを実施、昨日で年内3回目となる。
声明では「インフレと経済活動の見通しが従来通りとなれば、今年残り2回を予定している金融政策決定会合でともに利下げを実施する可能性がある」と追加利下げの方針を示した。また。2回のうち一回について「このうち1回は0.5%ポイントの利下げになる可能性がある」と大幅利下げの可能性を示唆、来年については、2025年前半に1回ないし2回の追加利下げが行われる」とさらなる追加利下げ方針を示すハト派な内容となった。
同国の物価動向は最新8月のインフレ率が前年比1.2%まで鈍化しており、3カ月連続でインフレターゲットである2%を下回っている。景気減速と物価の鈍化を受けて、リクスバンクは利下げ方針を強めているとみられる。
ドルクローナは利下げを織り込んでいたこともあり、発表前に1ドル=10.08クローナ前後と年初以来のドル安クローナ高圏を付けていた。発表後は弱めの声明もあって10.12前後まで上昇も、クローナ高傾向を意識して10.07を付けるなど、わずかに安値を更新。すぐに反発するとドル高もあって10.20前後まで戻している。対円でも14円29銭から14円18銭まで一時下げた。
USDSEK 10.173 SEKJPY 14.236
中銀の目標(2%)を下回った。景気は減速しており、製造業・家計・建設業が全て第2・四半期に鈍化した。 もっと見る
執筆者 : MINKABU PRESS
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