アジア株 香港株は3週間ぶり高値、基準金利大幅引き下げを好感 上海株反発、LPR引き下げ期待広がる
アジア株 香港株は3週間ぶり高値、基準金利大幅引き下げを好感 上海株反発、LPR引き下げ期待広がる
東京時間14:02現在
香港ハンセン指数 18021.77(+361.75 +2.05%)
中国上海総合指数 2733.38(+16.10 +0.59%)
台湾加権指数 21931.64(+252.80 +1.17%)
韓国総合株価指数 2578.75(+3.34 +0.13%)
豪ASX200指数 8196.60(+54.54 +0.67%)
インドSENSEX30種 83442.56(+494.33 +0.60%)
アジア株は総じて上昇。
中秋節休場明け香港株は約3週間ぶり高値をつけている。中国景気減速懸念の高まりを受け序盤は下落していたものの、その後はプラス圏を回復。
基準金利の大幅引き下げを受け華潤置地や龍湖集団、中国海外発展など不動産株が大幅高となっている。医療品やハイテク、自動車、カジノ、保険なども上昇している。
香港金融管理局は19日、FRBに追随して基準金利を5.75%から5.25%に引き下げた。きのうの米FOMCは期待通り50bpの大幅利下げに踏み切ったが、パウエルFRB議長は追加利下げを急がない姿勢を示している。FRBはインフレから労働市場に重点を置くとしており、今後の雇用指標次第では年内50bpの大幅利下げ期待が浮上する可能性もある。
上海株もプラス転換。序盤は0.6%近く下げ2700ポイント台を割り込む場面もあった。米国に追随して中国も政策金利であるローンプライムレート(LPR)を引き下げるとの期待が広がっている。ただ、引き下げたところで中国経済には焼け石に水だが。長引く不動産不況に消費低迷でデフレスパイラル懸念が高まっているうえ、米中関係悪化も懸念されている。米財務省のシャンボー次官(国際問題担当)率いる代表団は中国高官と会談する予定で、中国の工業部門の過剰生産能力への懸念を伝えるとしている。
中秋節(秋夕)連休明けの韓国株は下落して始まったが、中国や香港株の上昇を受けプラスに転じている。素材や医療品、ハイテク、自動車関連が上昇している。
半導体大手のSKハイニックスは7.8%安、一時10%超急落する場面があった。米モルガンスタンレーが同社の格付けを「オーバーウェイト」から「アンダーウェイト」に引き下げ、目標株価を従来の26万ウォンから半分以下の12万ウォンに引き下げたことが嫌気されている。
執筆者 : MINKABU PRESS
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