アジア株 香港株4日続伸、2週間ぶり高値 米大幅利下げ期待の買い続く 中国市場は中秋節で休場
アジア株 香港株4日続伸、2週間ぶり高値 米大幅利下げ期待の買い続く 中国市場は中秋節で休場
東京時間11:01現在
香港ハンセン指数 17577.13(+155.01 +0.89%)
中国上海総合指数 2704.09(休場)
台湾加権指数 21850.08(休場)
韓国総合株価指数 2575.41(休場)
豪ASX200指数 8144.50(+22.90 +0.28%)
アジア株式市場の大半は休場。中秋節のため中国、台湾は今日まで休場、韓国市場は19日に取引を再開する。
香港株は4営業日続伸、2週間ぶり高値をつけている。米大幅利下げ期待の買いが続いている。中国海洋石油や中国石油天然気、中国石油化工などエネルギー関連が総じて上昇。美団やレノボ、シャオミなどのハイテク関連の一角も上昇している。香港は金融政策を米国に連動させているため、FRBが18日に大幅利下げに踏み切るようであれば、追随して香港当局も基準金利を大幅に引き下げる。
先週、FEDウォッチャーことニックWSJ記者や、FT報道、前NY連銀総裁ダドリー氏が50bp利下げについて言及したことから、18日のFOMCでの大幅利下げ観測が急浮上している。さらに、米民主党上院議員3人がパウエルFRB議長に対し、今週75bpの大幅利下げを要求している。FOMCを前にきょうは米小売売上高が発表される、予想以上のマイナスとなれば、大幅利下げ確実との見方が広がる可能性がある。
一方、中国景気減速懸念は高まっており、あす再開する中国株式市場への警戒感は高まっている。先週末に発表された中国一連の経済統計は総じて弱い内容となった。小売売上高、鉱工業生産は予想以上に伸びが減速。新築住宅価格、中古住宅価格の下落幅は前月から拡大。失業率も悪化した。中国政府は今年も大規模支援策は必要ないとしているものの、8月の弱い統計を受け、流石にそれなりの支援策を打ち出してくるだろうとの期待は広がっている。ただ、期待外れの内容となれば中国売りが加速する恐れがある。
米中関係悪化も懸念材料。先週末バイデン米政権が27日から中国製品に対する関税を大幅に引き上げることを正式に決定した。中国電気自動車に100%、太陽光電池に50%、鉄鋼・アルミニウムに25%の関税を課す。
中国の中秋節4連休中の消費回復も期待外れに終わった可能性。先行き不安で消費者の節約志向が一段と高まっているうえ、1949年以来最大の大型台風が上海を直撃したことも影響した可能性。台風で鉄道の運行停止や高速道路の閉鎖、空港発着全便がキャンセルされた。
執筆者 : MINKABU PRESS
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