【本日の見通し】ドル安円高意識、米指標への警戒感も
【本日の見通し】ドル安円高意識、米指標への警戒感も
昨日発表された米雇用動態調査(JOLTS)求人件数は予想を大きく下回る結果となった。前回値も下方修正されている。767.3万件という今回の数字は2021年1月以来の低水準。
アフターコロナで一時1200万件を超えていた状況から考えるとかなり低い。この結果を受けて9月のFOMCでの大幅利下げ期待が強まり、金利先物市場での織り込みは45%まで上がってきた。0.25%利下げ見通しがまだ過半数を超えている(55%)が、かなり拮抗してきており、ドル売りにつながっている。
今日もこの流れが継続と見られる。JOLTSの結果を受けて明日の米雇用統計への注目が高まる中、今晩のADP雇用者数、ISM非製造業景気指数にも注目が集まるところとなっており、かなり不安定な動きか。ISM非製造業は全体の数字に加え雇用部門の数字にも要注意。好悪判断の境となる50を割り込むようだとドル売りにつながる。
ドル円は上値の重い展開が見込まれる。144円前後がどこまで重くなるかを見極めたいところ。
ユーロ円などクロス円も上値の重い展開が見込まれる。ユーロドルは160円手前では売りが出そう。
ユーロドルなどはドル安の影響で堅調となったが、ユーロドルは1.11を付けきれておらず、動きが抑えられている、この後ももみ合いが見込まれる。
MINKABU PRESS 山岡和雅
執筆者 : MINKABU PRESS
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