ドル円は145円台後半 ドル回復は限定的か=NY為替
きょうのNY市場は9月相場に入ってリスク回避の雰囲気が広がっており、為替市場はドル高・円高の動きが見られている。そのような中でドル円は一時145円台前半まで下落する場面も見られた。
ドル自体は8月の最安値から回復を続けているが、今後数四半期にFRBが他のG10中銀よりも積極的な利下げを行うと見ているため、ドル高には限界があるとの見方が市場では根強い。
FRBは今月のFOMCで利下げを開始し、以前のFOMCでの金利見通しで示したよりもさらに引き下げを示唆する可能性が高いという。今月のFOMCではFRB経済予測とFOMC委員の金利見通し(ドット・プロット)も公表される。
経済予測では失業率上昇とインフレ低下の見通しが示され、これが利下げサイクル開始の根拠となるとの見方が出ている。一方、FOMC委員の金利見通しでは年内に3-4回の利下げ見通しに変更になる可能性もあるという。しかし、より広範な地政学上のリスク、中国経済の低迷継続、そしてドイツの低成長などによりドル安は限定的になるだろうとも語った。
USD/JPY 145.79 EUR/USD 1.1031 GBP/USD 1.3092
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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