ポンドドルは再び買い優勢 スターマー英首相は増税に布石=NY為替
きょうのポンドドルは再び買いが優勢となっており、1.32ドル台を回復。ポンドは力強い値動きを継続している。ジャクソンホールでのFRBのシンポジウムに参加していたベイリー英中銀総裁が利下げに慎重な見解を示していたが、それに対して英短期金融市場はまだ十分に反応しておらず、ポンドはさらに上昇する可能性があるとの見方も出ている。
パウエルFRB議長とは異なり、ベイリー総裁は本質的なインフレを懸念しており、金融引き締め政策の経済コストは軽減されていると感じていると述べている。
本日はスターマー英首相が演説を行っていたが、政権が10月に提示する予算案は痛みを伴うものになると警告し、増税に布石を打っていた。英景気の先行き警戒感も高まりそうな演説ではあったが、市場の反応は限定的だった。ポンドに対する強気な見方は多く、1.35ドルを見込む声も増えてきている。
GBP/USD 1.3232 GBP/JPY 190.82 EUR/GBP 0.8438
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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執筆者 : MINKABU PRESS
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