米10年債利回り低下 米雇用者数の年次改定値が大幅な下方修正に=NY債券概況
米国債利回り(NY時間16:34)(日本時間05:34)
米2年債 3.928(-0.055)
米10年債 3.797(-0.010)
米30年債 4.073(+0.012)
期待インフレ率 2.081(+0.008)
※期待インフレ率は10年債で算出
きょうのNY債券市場で10年債利回りが低下。この日に米労働統計局(BLS)が3月までの1年間の米雇用者数の基準改定値(速報)を公表。エコノミストからは、今回は大幅な下方修正になるとの指摘も出ており、市場も注目していたが、81万8000人の下方修正となった。下方修正幅は2009年以来の大きさ。
これを受けて米国債利回りは低下したが、午後にFOMC議事録が発表され、9月FOMCでの利下げ期待を追認する内容ではあったものの、サプライズもなかったことから、利回りは下げ渋る展開を見せていた。
きょうは20年債入札が実施され、最高落札利回りが発行日前利回り(WI)と同水準だったことから反応も限定的だった。
2-10年債の利回り格差は-14(前営業日:-18)と逆イールドは縮小。
*米20年債入札結果
最高落札利回り 4.160(WI:4.161%)
応札倍率 2.54倍(前回:2.68倍)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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執筆者 : MINKABU PRESS
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