【本日の見通し】様子見ムード広がるか
【本日の見通し】様子見ムード広がるか
昨日の海外市場でドル円は一時148円22銭を付けた。先週の141円台を付けた円高進行の要因となった円キャリートレードの調整が一服、ドル買い円売りの動きが優勢となった。もっとも、上値追いには慎重で、高値を付けた後、急速にドル売り円買いが出た。
いったん上値トライ後に調整が入ったこと、海外勢も含め夏休みシーズンということもあり、取引参加者がやや少ないこと、明日の米消費者物価指数を警戒する動きが見られることなどから、今日は様子見ムードが広がる可能性が高そう。このところの動きの大きさもあって、値幅がやや大きくなりがちで、1円程度の動きが出る可能性は十分にあるものの、一方向の動きにはなりにくいか。
ユーロドルは1.09台前半を中心とした推移か。ドル円以上に上下に動きにくさがある。
ユーロ円などクロス円はドル円に準じた動きが見込まれる。円高一服感があるものの、上値追いにも慎重。
今日は明日の米消費者物価指数の前哨戦ともなる米生産者物価指数が発表される。前年比は前回から伸び鈍化が見込まれている。予想前後であれば、明日の米消費者物価指数待ちになると見られるが、予想からの乖離があった場合は注意したいところ。
MINKABU PRESS 山岡和雅

執筆者 : MINKABU PRESS
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