内田日銀副総裁で上下=東京為替概況
内田日銀副総裁で上下=東京為替概況
7日の東京市場は函館市金融懇親会に出席した内田日銀副総裁の発言を受けて動きを見せた。ドル円は前日米国市場の流れを引きついで144円台後半でスタート。一時145円台に上昇も続かず、144円70銭台での推移となる中で、内田日銀総裁の懇親会あいさつ原稿が発表された。
その中で市場が不安定な時は金利の引き上げはしないなどのハト派ともとれる発言があり、一気に円売りとなった。ドル円は147円台半ばへ急騰。その後いったん146円台前半まで調整が入ったが、午後になって147円90銭を付けるなど、ドル高円安が継続した。
14時半の内田総裁による記者会見では、植田日銀総裁と考え方に相違はないなどの発言が見られ、ハト派転向ではないとの見方から146円台を付けた。
クロス円も内田発言で一気に円売りとなった。ユーロ円は158円10銭台で午前の内田発言があり、161円近くまで上昇。一時160円割れまで調整も午後に161円42銭を付けた。その後の内田副総裁記者会見での円高で160円20銭台を付けている。ポンド円は183円80銭台で発言があり、187円台前半へ上昇。午後に188円08銭を付けたが、186円台半ばまで下げている。
朝方雇用統計を受けて買われたNZドルは、0.5950ドル前後から0.5990ドルを付けた後、いったん0.5960ドル台へ調整が入ったが、午後に入って0.6020に迫るなど、しっかり。対円では86円10銭台から87円近くまで上昇後、内田発言での円売りに88円60銭付近まで上昇。その後88円99銭を付けたが、内田総裁発言に88円10銭台へ下げている。
MINKABUPRESS 山岡
執筆者 : MINKABU PRESS
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