アジア株 上海株は4日続落、予想外のMLF金利引き下げも反応なし 20bp引き下げは20年コロナ以降最大
アジア株 上海株は4日続落、予想外のMLF金利引き下げも反応なし 20bp引き下げは20年コロナ以降最大
東京時間11:04現在
香港ハンセン指数 17134.34(-176.71 -1.02%)
中国上海総合指数 2882.72(-19.33 -0.68%)
台湾加権指数 22871.84(台風のため臨時休場)
韓国総合株価指数 2706.04(-52.67 -1.91%)
豪ASX200指数 7866.80(-96.92 -1.22%)
アジア株は全面安、前日の米株大幅下落を受け売り優勢で始まった。ナスダックは3%超下げ、フィラデルフィア半導体指数は5%超下げるなどハイテク関連が大幅下落した。アジア市場でもハイテクや通信サービス関連が総じて下落している。
不幸中の幸いか。きょうも台湾市場は台風「ケーミー」のため臨時休場となる。そのため急落せずに済む。「ケーミー」は勢力を強め24日深夜、台湾に上陸した。過去8年で最も強い台風になる見込み。
「ケーミー」は台湾とフィリピンを襲ったあと中国に向かうもよう。首都北京市では大雨が予想されており、2番目に高い緊急対応が発令された。半導体生産の混乱などが予想されており、サプライチェーン停滞が懸念される。トランプ復活による米中貿易摩擦激化懸念、不動産不況に消費低迷・デフレ問題などに加え、台風などによる自然災害と、中国はまさに「泣きっ面に蜂」状態。
上海株は4営業日続落し、約5カ月ぶり安値をつけている。
中国人民銀行は25日、中期貸出制度(MLF)1年物金利を予想外に引き下げた。2.50%から2.30%への20bpもの引き下げは新型コロナウイルスが始まった2020年以降で最大規模となる。引き下げは昨年8月以来。
先日は事実上の政策金利であるローンプライムレートを予想外に引き下げるなど、当局は中国株のパニック売りを避けたいようだ。ただ、サプライズのMLF金利引き下げでも投資家心理は改善せず、中国株は下げ幅を拡大している。
香港株は中国株安を受け下げ幅を拡大、約3カ月ぶり安値をつけている。美団やテンセントホールディングス、レノボ、シャオミ、バイドゥ、アリババ、JDドットコムなどハイテク関連が大幅下落している。
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執筆者 : MINKABU PRESS
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