ドル円は156円台後半 円キャリー取引の巻き戻しへの警戒続く=NY為替序盤
きょうの為替市場、ロンドン時間に円買いが強まり、ドル円は一時156円台前半まで下落したが、NY時間にかけて買い戻しが出ており、156円台後半でNY時間に入って来ている。
バイデン大統領が日曜日に大統領選からの撤退を表明したことが円買いの動きを強めたとの指摘も出ている。日本株が下落しており、リスク環境が悪化する中、これまでの円キャリー取引の巻き戻しが警戒されている。
先週末に米商品先物協会(CFTC)が発表したIMM投機筋の建玉報告によると、レバレッジ・ファンドが円の売り越しを3万8025枚減らし、2011年3月以来の縮小幅となっていた。ポジションは依然円に対して弱気だが、先週の円反発の動きと一致する。9月のFRBの利下げ観測が強まっていることや、トランプ前大統領が円安に批判的な発言をしたことも背景にありそうだ。
来週のFOMCに向けてFOMC委員は発言を控えるブラックアウト期間に入っているが、市場はFRBが9月FOMCで利下げに踏み切る可能性を90%超織り込んでいる。来週のFOMCで、9月利下げの可能性を示唆してくるかは未知数だが、可能性を閉ざすことはないと考えられているようだ。
なお、日本時間23時のNYカットでのオプションの期日到来は現行付近には観測されていない。
22日(月)
現行付近にはなし
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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執筆者 : MINKABU PRESS
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