週明けは静かな取引、ドル円158円付近で推移 波乱の動きみられず=ロンドン為替概況
週明けは静かな取引、ドル円158円付近で推移 波乱の動きみられず=ロンドン為替概況
ロンドン市場は、静かな取引となっている。ドル円は158円付近で推移しており、先週後半のような波乱の動きはみられていない。トランプ氏が狙撃されたが負傷にとどまったことで、かえって大統領復帰への道が開けた感がある。週明けのアジア市場ではドル買いが先行、ドル円は158.40付近まで買われた。しかし、その後は次第に上値が重くなりロンドン序盤には157.75近辺まで軟化した。円安方向への値動きには介入警戒感が付きまとったほか、市場での米早期利下げ観測がドル売りに作用しているようだ。今年1月以来に米2年債利回りが30年債利回りを下回る場面があった。きょうはユーロ圏財務相会合が開催され、財政問題が討議される予定。ユーロ圏の投資家にやや警戒感が高まっている可能性も指摘される中で、欧州株は売りが先行。しかし、米利下げ観測もあって米株先物・時間外取引は堅調に推移している。欧州株も次第に下げ幅を縮小してきている。ドル円が158円付近に落ち着くなかで、ユーロ円は172.50台へと小幅に高値を伸ばしている。ユーロドルはアジア早朝に1.08台に下げたが、ロンドン時間には1.09台を回復している。このあとのNY市場では、パウエルFRB議長がワシントンのエコノミッククラブでインタビューに応じる。経済指標では7月NY連銀製造業景気指数が発表される。
ドル円は158円付近での取引。週明けのアジア市場で158.42近辺まで買われたあとは、上値重く推移。ロンドン序盤には157.75近辺に安値を広げている。その後は158円を挟んだ取引が続いており、先週後半のような波乱の展開からは落ち着いた。
ユーロドルは1.09台前半での取引。アジア朝方につけた1.0882近辺を安値に、ロンドン時間には1.0920近辺まで買われている。ユーロ円はアジア早朝の171.81近辺を安値に172円台に戻しての揉み合い。その中で、ロンドン時間には高値を172.56近辺まで伸ばす場面があった。対ポンドではややユーロ買いが優勢。
ポンドドルは1.29台後半での取引。アジア早朝の1.2958近辺を安値に底堅く推移。ロンドン序盤には1.2991近辺に高値を伸ばした。ただ、1.30台に乗せる動きには至らず、売買が交錯している。ポンド円はアジア早朝の204.63近辺を安値に、その後の205.42近辺を高値とするレンジ取引。ロンドン時間には205円付近を中心に揉み合っている。ユーロポンドは0.8390付近から0.8410付近へとやや買われており、対ユーロではポンドが小安い。
minkabu PRESS編集部 松木秀明
執筆者 : MINKABU PRESS
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