アジア株 上海株4日ぶり反落、財新非製造業PMIが8カ月ぶり低水準 豪州株上げ縮小、小売売上高が予想上回る
アジア株 上海株4日ぶり反落、財新非製造業PMIが8カ月ぶり低水準 豪州株上げ縮小、小売売上高が予想上回る
東京時間11:21現在
香港ハンセン指数 17924.52(+155.38 +0.87%)
中国上海総合指数 2983.40(-13.61 -0.45%)
台湾加権指数 23022.28(+142.91 +0.62%)
韓国総合株価指数 2790.12(+9.26 +0.33%)
豪ASX200指数 7741.10(+22.93 +0.30%)
アジア株は上海を除いて上昇、前日の米株高を好感して買い優勢で始まった。特に目新しい材料はないものの、パウエルFRB議長がハト派姿勢を示したことから年内の米利下げ期待が高まった。ただ、パウエル氏は利下げを急ぐ姿勢は示しておらず、過度な期待は禁物か。
豪州株は豪経済統計を受け一時上げ幅を縮小する場面があった。
豪州5月の小売売上高は+0.6%と予想を上回り、今年1月以来の高水準となった。食料品と衣類が増加に転じた。小売業者がこぞってプロモーションやセールを実施したため、前月から伸びが加速した。住宅建設許可も予想を大きく上回る結果となった。5月の経済統計が総じて強い内容となったことから、年内の追加利上げ観測が一段と高まった。早ければ次回8月会合で利上げに踏み切るとの見方もある。BHPグループやリオティント、アルミナなど素材関連が総じて上昇。原油高を受け、サントスやビーチエナジーなどエネルギー関連も軒並み上昇している。
上海株は4営業日ぶりに反落。中小企業を対象とした財新の6月非製造業PMIが8カ月ぶりの低水準となったことが嫌気されている。また、為替市場で元安が進んでいることも懸念されている。中国人民銀行は3日、元の中心レートを1ドル=7.1312元と、ドル高・元安方向に設定、昨年11月以来となる7.13台をつけた。オンショア人民元、オフショア人民元ともに対ドルで下落、昨年11月以来の安値をつけている。
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執筆者 : MINKABU PRESS
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