【本日の見通し】ドル高円安の流れ継続、介入警戒は強まる
【本日の見通し】ドル高円安の流れ継続、介入警戒は強まる
昨日の海外市場、注目された米ISM製造業景気指数は予想外に前回から悪化、内訳の中で雇用指数の悪化なども見られたが、ドル安の動きは限定的。ドル円は上昇を強め一時161円73銭まで上値を伸ばした。約38年半ぶりのドル高円安。
介入警戒感が強まっているものの、ドル高円安の流れが継続している。オプションがらみのドル買い需要が継続していると見られ下がると買いが出る流れ。日米金利差を狙った取引も活発で流れにつながっている。
政治情勢もドル買い円売りに寄与。先週の大統領選第1回TV討論会でトランプ氏の優勢が報じられたことがドル買いとなっている。最新世論調査でもトランプ氏のリードが広がっている。
ただ、介入が実際に入ると流れが一気に変化するだけに注意が必要。ドル円は162円台をうかがう勢いと見られるが、大口の売りなどに神経質に反応する場面がありそう。介入が入った場合は5円程度の大きな下げが見込まれるだけに、かなり慎重なポジション管理が必要な局面。
ユーロドルは1.07台推移。フランス下院選挙が想定内に収まりそうとの期待かラ週明け買いが入ったが、その後のドル高の流れに上値からの売りが出た。1.06台で脳裏にはまだ慎重で、1.07台推移が続くか。
ユーロ円はドル円の上昇を支えにしっかり。173円00銭前後に買いが入っており、上トライの意識が強い。ただし、ドル円でのドル売り円買い介入が入ると、流れが一変するだけに要注意。
MINKABU PRESS 山岡和雅

執筆者 : MINKABU PRESS
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