アジア株は下落、米高金利長期化を懸念 香港株は4日続落 上海株は小幅続落、人民元が4週間ぶり安値
アジア株は下落、米高金利長期化を懸念 香港株は4日続落 上海株は小幅続落、人民元が4週間ぶり安値
東京時間14:05現在
香港ハンセン指数 18658.05(-210.66 -1.12%)
中国上海総合指数 3111.50(-4.89 -0.16%)
台湾加権指数 21590.18(-17.25 -0.08%)
韓国総合株価指数 2691.42(-30.39 -1.12%)
豪ASX200指数 7729.90(-81.91 -1.05%)
インドSENSEX30種 75291.31(-126.73 -0.17%)
アジア株は総じて下落、前日の米株大幅下落を嫌気した売りが続いている。
きのう発表された米総合PMI速報値が強い数字だったことや、先日のFOMC議事録がタカ派な内容だったことから年内の米利下げ観測が後退している。来週は米GDP改定値とPCE価格指数の発表が予定されているが、こちらも堅調な内容となれば年内利下げ観測は消滅するだろう。きょうはミシガン大学消費者信頼感(確報値)の発表と、ウォラーFRB理事が中立金利(R*)について講演する予定となっている。
香港は金融政策を米国に連動させているため米利下げ開始時期が後ずれすれば香港も基準金利引き下げ時期が遅れることになる。香港株は4営業日続落し、2週間ぶり安値をつけている。不動産や医療品、自動車、消費者サービスなど幅広い銘柄が下落している。オンラインゲーム大手のネットイースは1.9%高、第1四半期決算で純利益が前年同期比12%増となったことが好感されている。
上海株は小幅続落。不動産支援策を好感した買いも見られ一時プラス圏を回復する場面もあったが買いは続かず。来週の中国5月の製造業PMIと非製造業PMI、4月工業企業利益の発表を控え警戒感が高まっている。
元安進行は引き続き懸念されている。中国人民銀行は24日、元の中心レートを約4カ月ぶりのドル高・元安水準となる1ドル=7.1102元に設定した。これを受け人民元が対ドルで下落。オンショア、オフショアともに約4週間ぶり安値をつけている。
台湾株は小反落、きのう史上最高値を更新したことから週末を前に調整売りに押されている。米半導体大手エヌビディア決算を好感して、きのう上場来高値を更新したTSMCは0.8%安ときょうは下落している。
執筆者 : MINKABU PRESS
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