【海外市場の注目ポイント】４月の米生産者物価指数など

　日本時間午後９時半に４月の米生産者物価指数が発表される。総合の大方の予想が前年比２．２％上昇、コアの大方の予想が同２．３％上昇となっており、総合の前年比の伸びが前月の２．１％上昇から加速する一方、コアの前年比の伸びが前月の２．４％上昇から鈍化するとみられている。全米自動車協会（ＡＡＡ）の集計によると、ガソリンの全米平均価格は４月に一段と上昇している。こうしたことが影響して予想を上回る結果になるようであれば、米連邦準備理事会（ＦＲＢ）の利下げ観測が後退し、ドルが買われる可能性がある。
　
　また、日本時間午後６時には５月の独ＺＥＷ景況感指数も発表される。大方の予想は４６．４となっており、前月の４２．９を上回り、１０カ月続けて上昇すると見込まれている。
　
　さらに、このあとの海外市場では英米欧の中銀関係者の発言も予定されている。日本時間午後４時半にピル英中銀（ＢＯＥ）チーフエコノミスト兼金融政策委員会（ＭＰＣ）委員が講演、同午後１０時１０分にクック米連邦準備理事会（ＦＲＢ）理事が講演、同午後１１時にパウエル米ＦＲＢ議長と欧州中央銀行（ＥＣＢ）理事会メンバーのクノット・オランダ中銀総裁が講演することになっている。
　
MINKABU PRESS