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ドル円は元の154円台に戻す 基本的な状況に変化はなし=NY為替概況

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ドル円は元の154円台に戻す 基本的な状況に変化はなし=NY為替概況

 きょうのNY為替市場、ドル円は154.65円付近に戻している。イスラエルがイランに対して報復攻撃を行ったとのニュースが東京時間に流れ、リスク回避の円買いでドル円は153円台に下落する場面が見られた。しかし、いまのところエスカレートはしていないようで、急伸していた原油相場も上げを戻したことから、ドル円も元の位置に戻している。

 基本的な状況に変化はなく、FRBの利下げ期待の後退からドル買いがドル円の下値を支える一方、財務省の介入警戒感から155円台には慎重といった様子。今週の日米韓財務相会合やG7会合を経て、155円に心理的抵抗帯が形成させれている。

 ユーロドルは1.06ドル台半ばで維持。FRBとECBの金融政策格差が浮上する中、ユーロドルの上値は重くなっているものの、いまのところ1.06ドルは下値サポートとして機能している模様。

 ECBは6月に利下げしなければ、ビハインド・ザ・カーブに陥るリスクがあるとの指摘が出ている。経済活動が過度に制限されるリスクが高まるため、ECBは次回の理事会で利下げを実施する意向を強調している。大きなサプライズでもない限り、利下げを実施しそうな気配だ。ECBはユーロ圏のディスインフレ路線に十分な自信があり確信も深まっている。

 ECBが利下げに踏み切るのが早過ぎたためにインフレ軌道に逆戻りのリスクもあるが、ビハインド・ザ・カーブに陥るという第2のリスクもあるという。それは経済活動や雇用の面で高過ぎるコストを支払うことを意味する。

 ポンドドルはNY時間に入って再び売りに押され、1.23ドル台に下落。きょうは3月の英小売売上高が発表になっていたが、前月比横ばいとなっていた。英消費者はインフレが和らいでも支出を控えていることが示されている。燃料の販売量が大幅に増加し、天候の変化により衣料品の販売にも弾みがつくなど、一部のセクターには明るい兆しも見られていた。しかし、全般的に英小売りセクターは低迷から抜け出せていない。今回の数字は景気後退から脱却するどころか、経済が再び横ばいになっていることを示唆しているとの声も出ていた。

 一方、1月、2月分は増加していたことから、1-3月のGDPにはプラスに寄与する可能性が高いとの指摘も出ている。データは今後数カ月で改善する見込みで、インフレに比べて賃金の伸びが速いこと、消費者信頼感の回復、個人消費に関する一部の指標は改善を見せている点などを理由に挙げている。

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

MINKABU PRESS

執筆者 : MINKABU PRESS

資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。

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