ドル円、154円台半ばまで上昇 米小売売上高が力強い米個人消費を示す 介入に要注意=NY為替序盤
きょうのNY為替市場でドル円は更に上げ幅を拡大しており、154円台半ばまで上昇している。この日発表の3月の米小売売上高が予想を上回ったことから、ドル買いが更に加速し、ドル円は上値を伸ばしている。
米小売売上高は力強い米個人消費を示し、FRBの利下げ期待の後退を正当化する内容となった。高額商品への支出は引き続き抑制されているものの、所得の伸びが消費活動を支え続けている。
エコノミストからは、今回の数字は第2四半期に向けた消費が当初予想よりも堅調に推移する可能性を意味し、今年予想された消費の緩やかな減速がさらに遅れる可能性を示唆しているとの指摘も聞かれた。
ここ数日、かなり急ピッチな動きが見られており、財務省の介入警戒感を高める動きでもある。155円を視野に入れる動きとなっているが、岸田首相が米国から帰国したこともあり、いつ介入があってもおかしくはない状況ではある。
USD/JPY 154.40 EUR/JPY 164.08
GBP/JPY 192.33 AUD/JPY 99.66
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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