円買いは一服、中東地政学リスク警戒で欧州株安も 米雇用統計を控えて=ロンドン為替概況
円買いは一服、中東地政学リスク警戒で欧州株安も 米雇用統計を控えて=ロンドン為替概況
ロンドン市場は、円買いが一服している。東京市場では午前にドル円が150.81近辺まで下落と、円買いに押される場面があった。イスラエルとイランの緊張の高まりを受けて地政学リスクが高まり、米株が下落したことに反応した。日経平均も大幅安となった。また、植田日銀総裁が早朝に今後の利上げの可能性を繰り返したことも材料視されていたようだ。ただ、その後は買戻しが入る展開。ロンドン序盤にかけては151円台前半へと買い戻されている。前日NYクローズ水準で米雇用統計待ちとなってきている。ユーロ円は164円台乗せ、ポンド円は191円台前半まで買い戻されている。ドル相場は方向性に欠ける動き。ユーロドルは1.08台前半、ポンドドルは1.26台前半での揉み合いに終始している。この日はユーロ対ポンドも小幅の振幅にとどまっている。欧州の経済統計は、独輸入物価指数、独製造業受注、フランス鉱工業生産、独建設業PMIなど冴えない結果が相次いだ。一方、英建設業PMIは50を回復を復調を示していた。
ドル円は151円台前半での取引。東京午前に151.30付近から一時150.81近辺まで急落する場面があったが、その後は151円台に買い戻されている。ロンドン序盤には151.45近辺に本日の高値を更新。その後は高止まりで、米雇用統計待ちになっている。株式市場は中東での地政学リスクの高まりを受けて売りが強まっているが、前日の下げた米株では時間外の先物が反発している。米債利回りはやや上昇している。
ユーロドルは1.08台前半での取引。ロンドン朝方の1.0823近辺からロンドン序盤の1.0846近辺までのレンジ相場。神経質な面を覗かせながらも方向感に欠ける取引となっている。ユーロ円はドル円と同様に、東京午前に163.49近辺まで下落した後は、ロンドン序盤にかけて164.22近辺まで上昇する動き。対ポンドではユーロ買いが先行したあと、値を戻している。全般的に方向性は希薄。一連の欧州経済統計は弱めの結果が相次いだが、目立った反応は見られず。
ポンドドルは1.26台前半での取引。東京午前の1.2649近辺を高値にロンドン朝方には1.2614近辺まで下落した。その後は1.26台前半で下げ渋り。ポンド円は東京午前に190.68近辺まで下落したあとは、ロンドン序盤にかけて191.40付近まで反発した。その後は191円台前半に落ち着いている。ユーロポンドは0.8570台から0.8585付近で上に往って来いと方向性に欠けた。英建設業PMIが50を上回り、回復の兆しが示されていた。
minkabu PRESS編集部 松木秀明
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執筆者 : MINKABU PRESS
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