アジア株 上海株は反発、人民元上昇をひとまず好感、ただ株価上昇は続かない可能性、懸念材料山積み
アジア株 上海株は反発、人民元上昇をひとまず好感、ただ株価上昇は続かない可能性、懸念材料山積み
東京時間11:01現在
香港ハンセン指数 16512.29(+38.65 +0.23%)
中国上海総合指数 3032.82(+6.52 +0.22%)
台湾加権指数 20296.34(+104.09 +0.52%)
韓国総合株価指数 2769.50(+31.93 +1.17%)
豪ASX200指数 7808.70(-3.24 -0.04%)
アジア株は豪州を除いて上昇。
上海株は4営業日ぶりに反発、人民元上昇がひとまず好感されている。ただ、懸念材料山積みで株価上昇が続く可能性は低い。長引く不動産不況にデフレ問題・消費低迷、若者の高い失業率、少子高齢化、米中対立激化懸念を受け投資家心理は冷え切っている。ただ、株価下落が続けば当局が株取引制限を強化してくる。
中国証券監督管理委員会(証監会)は上場企業の監督強化を発表した。金融詐欺を「根絶」する、金融詐欺は資本市場の「癌」と指摘。不正行為を共同で取り締まるために、様々な規制部門と地方政府機関の連携を強化、不審な兆候がある企業に対し目を光らせるとしている。
中国人民銀行は元の中心レートをきょうも予想を大きく上回る元高方向に設定した。これ以上の元安は容認しないという明確なサインだ。これを受け人民元は対ドルで上昇している。
香港株は0.23%高。バイドゥやレノボ、美団、シャオミ、JDドットコムなどハイテク関連が総じて上昇。エネルギー関連や不動産、自動車関連の一角も上昇している。
韓国株はおよそ1年ぶり高値をつけている。SKハイニックスやサムスン電子、LGディスプレイなどハイテク関連が上昇。現代自動車、起亜自動車など自動車関連も上昇している。
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執筆者 : MINKABU PRESS
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