アジア株は全面安 週末を前に上海株が急落、人民元の下げを嫌気 香港株は2%超安
アジア株は全面安 週末を前に上海株が急落、人民元の下げを嫌気 香港株は2%超安
東京時間11:25現在
香港ハンセン指数 16522.68(-340.42 -2.02%)
中国上海総合指数 3040.29(-36.28 -1.23%)
台湾加権指数 20171.42(-27.67 -0.14%)
韓国総合株価指数 2746.15(-8.71 -0.32%)
豪ASX200指数 7743.70(-38.27 -0.49%)
アジア株は全面安、上海株急落が嫌気されている。
上海株は急落、特に目立った売り材料はない。為替相場で人民元が対ドルで急落し、昨年11月以来の安値をつけていることが懸念されているもよう。米中貿易摩擦や不動産不況、デフレ問題、消費低迷など中国売りの材料しかないものの、当局による株取引制限・監視強化を恐れて投資家は売らずにいた。ただ、きょうは珍しく1%を超える下げとなっている。医療品や生活必需品、不動産、資本財、素材、ハイテク、金融、エネルギー関連など幅広い銘柄が下落している。
今年に入ってから約60の中国上場企業が証券監督管理委員会(証監会)から行政処分を受けたと経済情報日報が報じている。行政処分の対象企業の数は前年比60%以上増加、数千万元の罰金が頻繁に発生しているという。証監会は先月22日にインサイダー取引、市場操作などの違反を含む6件の行政処分をウェブサイトで公開。計11人、合計1億2000万元以上の罰金を科した。このような公表は株価下落を阻止するという中国政府の決意の表れであり、株式市場を混乱(下落)させるような取引は徹底的に取り締まることを意味している。
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執筆者 : MINKABU PRESS
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