ドル円は１４８円台回復 米ＰＰＩがインフレの根強さを示す＝ＮＹ為替

　きょうのＮＹ為替市場はＮＹ時間に入ってドル買いが優勢となり、ドル円は１４８円台を回復。この日発表の米生産者物価指数（ＰＰＩ）が予想を上回り、今週のＣＰＩ同様に根強いインフレを示したことがドル買いの反応に繋がっている。一方、同時刻に発表になった米小売売上高は、予想は下回ったものの個人消費の底堅さを示した。

　ＦＲＢはスタンスを変えないとの見方から、発表直後は為替市場の反応も鈍かったが、徐々に短期金融市場で６月利下げの確率が下方修正され、今年の累計の利下げ幅も一時０．７５％ポイント以下に織り込みが低下する中で、徐々にドル買いが優勢となっている。

　ドル円は上値が重かった１４８円台を回復。ただ、途中で一時１４７円台半ばに急速に下落する場面が見られていた。一部報道で、日銀が来週の決定会合でマイナス金利解除する方向との報道が円買いを誘ったようだ。マイナス金利解除の観測報道は多数流れているが、まだ、ドル円は敏感に反応する模様。

USD/JPY　148.20　EUR/JPY　161.36
GBP/JPY　188.95　AUD/JPY　97.57

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美