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円売りが優勢、春闘の賃上げ回答の影響一巡か 欧州株高でリスク選好の面も ドル円一時148円台=ロンドン為替概況

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円売りが優勢、春闘の賃上げ回答の影響一巡か 欧州株高でリスク選好の面も ドル円一時148円台=ロンドン為替概況

 ロンドン市場は、円売りが優勢。ドル円は東京午後からの円安の流れを受けて、ロンドン時間に入ってからも堅調。欧州株高や米債利回り上昇とともに買われ、一時148円台に乗せた。東京午前は大手企業の春闘での賃上げ満額回答が相次いだことが、日銀政策修正への思惑とともに円買いを誘っていた。ただ、ロンドン早朝の植田日銀総裁の発言ではマイナス金利解除などについて具体的な言及は避けられており、円買いポジションに調整が入った面が指摘される。クロス円も円安方向に傾いており、ユーロ円は161円台後半、ポンド円は189円台前半へと買われている。ドルストレートは方向感に欠ける取引。ユーロドルは1.09台前半、ポンドドルは」1.27台後半から1.28付近までの狭いレンジで揉み合っている。

 ドル円は147円台後半での取引。東京午前の147.24近辺を安値に、その後は上昇の流れが続いている。ロンドン序盤には148円台乗せから148.05近辺まで高値を伸ばした。前日の米CPI発表直後の高値148.12レベルに迫った。欧州株の上昇、米債利回りの上昇、植田日銀総裁が来週の決定会合について、具体的な内容を示さなかったことなどがドル円の下支えとなったもよう。

 ユーロドルは1.09台前半での取引。このところの見慣れた水準を離れずの揉み合い。1.0920から1.0937までのレンジに限定されている。ユーロ円はドル円とともに上昇。東京午前の160.90近辺を安値に買われ、ロンドン市場では161.80台へと高値を伸ばしてきている。対ポンドではややユーロ買いが優勢。

 ポンドドルは1.27台後半での取引。ユーロドルと同様に方向感に欠ける動きで、1.2775近辺から1.28付近で売買が交錯している。ポンド円は堅調。東京午前の安値188.41近辺からロンドン時間には189.30台へと高値を伸ばしてきている。ユーロポンドは0.8530台から一時0.8550台へと上昇している。1月の英GDPは前月比+0.2%と前回の-0.1%から回復も、市場予想と一致したことで、目立った反応はみられなかった。

minkabu PRESS編集部 松木秀明

MINKABU PRESS

執筆者 : MINKABU PRESS

資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。

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