日銀動向にらみ上下に振幅=東京為替概況
日銀動向にらみ上下に振幅=東京為替概況
昨日海外市場で146円49銭と金曜日安値に並んだあと、いったん147円台に戻すも、ややドルの重さが印象的となって迎えた12日の東京市場。朝は通信社の日銀内で3月マイナス金利解除支持広がるとの報道に円買いが強まり、146円62銭を付けた。鈴木財務相がデフレ脱却に向けた千載一遇のチャンス、デフレから脱却したとまでは認識していないなどの発言を受けて147円近くまで回復。参議院財政金融委員会に出席した植田日銀総裁が食品など非耐久消費財に弱めの動きと発言したことなどを材料にドル高円安となり、147円40銭越えまで上昇した。
午後に入っても堅調な地合いが続くと、ロンドン勢の本格参加を前にドル高円安が強まり、直近高値を超えて147円60銭前後まで上値を伸ばした。
ユーロ円も朝は円高優勢で160円28銭まで下落。その後は植田総裁発言などをきっかけに161円20銭台まで上昇。午後もしっかりの展開が続いた後161円40銭台まで上昇した。
ユーロドルは1.09台前半でもみ合い。米CPI待ちといった流れ。
MINKABU PRESS 山岡和雅
執筆者 : MINKABU PRESS
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