ドル円は一時150円を割り込む ISM指数が予想下回る=NY為替
きょうのドル円はNY時間に入って売りが優勢となっており、150円を割り込んでいる。NY時間に入って米国債利回りが下げ幅を拡大しており、ドル円もその動きに追随していたが、この日発表のISM非製造業景気指数が予想を下回ったことをきっかけに、米国債利回りがさらに下げ幅を拡大し、ドル円も一時149.75円付近まで下落した。しかし、150円を割り込むと買い戻しも見られ、150円ちょうど付近まで戻す展開。
2月のISM非製造業景気指数は52.6と前回低下し、予想も下回った。新規受注は前回から上昇したものの、雇用指数が低下し、基準の50を下回っている。仕入価格も大幅に低下し、インフレの落ち着きを期待させる中身となった。
ただ市場は、明日のパウエルFRB議長の議会証言や、金曜日の米雇用統計の発表を待っている。パウエル議長はFRBは利下げに忍耐強く臨むというメッセージをさらに強調するのではと予想されている。
ボスティック・アトランタ連銀総裁がきのう、7-9月期に最初の利下げを行ったとしても、その後一時停止するとの見通しを示したが、一連の好調な経済指標により、市場はすでに最初の利下げ期待を7月に後退させており、今年の利下げ回数を3回に減らすことを余儀なくされている。「もし、ボスティック総裁が最初の利下げとその後の休止を望んでいるなら、FRBが年内3回の利下げを迷っているのではないかと疑わずにはいられない」との見方も出ていた。
USD/JPY 149.98 EUR/JPY 163.07
GBP/JPY 190.97 AUD/JPY 97.74
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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