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ISMの数字が強くドル高が続く ただ、ドル円の上げは比較的緩やか=NY為替概況

今日の為替 

 きょうもNY為替市場はドル高の流れが続き、ドル円は一時148円台後半まで上昇。この日発表の1月調査分のISM非製造業景気指数がインフレ低下期待に程遠い内容となったことでドル高の勢いが増した。ただ、ドル円の上げは比較的緩やかに留まった。ユーロ円やポンド円とった対クロスでの円高の動きが強まており、ドル高・円高に挟まれていたようだ。

 上値追いの流れに復帰しそうな気配が出ているが、148円台後半に強い売り圧力も観測されている。ただ、それを突破できれば、再び150円を試しそうな状況ではある。

 先週は局面に変化が見られた。これまで今年の利下げ期待を巡って様子見の雰囲気が続いていたが、先週のFOMC後のパウエル議長の会見と、想定外に強い米雇用統計が米国債利回り上昇と伴にドル高の流れを誘発している。

 日曜日にパウエル議長がCBSニュースのインタビューで、3月利下げの可能性を明確に否定していた。FOMC後の会見と同様の内容ではあったが、想定外に強かった米雇用統計もあり、週明けの市場も敏感な反応を見せているようだ。議長はまた、利下げにはもっと証拠が必要との認識も示していた。「自信は高まっているが、利下げに踏み切るという非常に重要な1歩を踏み出す前に、もう少し自信が欲しいところだ」と述べていた。

 短期金融市場では、3月FOMCは85%程度の確率で据え置きが予想されており、5月までの利下げ確率も65%程度まで低下している。米雇用統計前までは90%超まで利下げを織り込む場面もあった。

 ユーロドルは売りが強まり、一時1.2725ドル付近まで下落し、昨年11月以来の安値水準を更新した。きょうの下げで100日線を下放れる展開が見られており、明日以降の動きが警戒される。FRBの利下げ期待は大きく後退している一方、ECBの早期利下げ期待には変化はない。基調インフレを示す多くの指標が低下しており、企業活動の大幅悪化も指摘され、信用供与はユーロ危機の時期よりも弱くなっているという。

 ただ、景気が更に悪化しない限り、ECBがインフレが正しい軌道にあると確信するにはまだ時間がかかり、6月に利下げ開始との見方が最有力だとの見方は依然として多い。ただ一方で、リスクがあるとすれば、それはより早い時期の利下げに偏っているという。また、高金利を継続することの主な脅威として、不動産不況、銀行セクターの混乱再燃、イタリア債務の持続可能性に対する懸念の再燃を挙げている。

 ポンドドルも売りが強まり、1.25ドル台前半まで下落。きょうの下げで200日線を一気に下抜けており、明日以降の動きが警戒される。目先は100日線が1.2475ドル付近に来ており意識される状況。

 きょうは1月の英サービス業PMI確報値が発表になったいたが、54.3と速報値から上方修正されていた。これを受けて一部からは、英サービス業PMIは4カ月連続で上昇しており、業況改善は一時的なものではないことを示唆している。そのため、英中銀はこれまでの予想よりも利下げに慎重になる必要があるとの指摘が出ている。

 また、3月にも打ち出されるであろう追加減税策が景気の再加速を支援するとも言及。失業率低下、雇用拡大、経済活動の加速、供給インフレにまつわるリスクの高さを踏まえると、英中銀は予想以上に利下げ開始を待つ必要があるという。ただ、本日のポンドは対ユーロや円でも売られている。

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

MINKABU PRESS

執筆者 : MINKABU PRESS

資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。

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