米MMFの残高が過去最高の5.9兆ドルに増加
米マネー・マーケット・ファンド(MMF)の残高が過去最高を更新した。インベストメント・カンパニー・インスティテュート(ICI)のデータによると、12月6日までの1週間に米MMFには約617億ドルが流入。総資産は前週の5兆8360億ドルから5兆8980億ドルに増加した。
FRBが過去数十年で最も積極的な引き締めサイクルを開始した昨年以来、投資家はマネー・ファンドに投資している。機関投資家は金利がピークに達するか、下がり始めるまで待つ傾向がある。ファンド・マネジャーは銀行よりも早く金利上昇のメリットを享受している。
先月、FRBは2会合連続で利上げを見送ったことで過去40年間で最も積極的な利上げサイクルが終了した可能性を示唆した。来週の今年最後のFOMCでも据え置きが確実視されている。
内訳を見ると政府系ファンド(主に財務省証券、現先取引、政府機関債などの有価証券に投資)は561億ドル増の4兆8290億ドルに増加。一方、コマーシャル・ペーパー(CP)など高リスク資産に投資する傾向があるプライム・ファンドは、資産が9460億ドルと61億ドル増加した。

執筆者 : MINKABU PRESS
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