ドル円は148円台後半に買い戻される、全般的に方向性希薄=ロンドン為替概況
ドル円は148円台後半に買い戻される、全般的に方向性希薄=ロンドン為替概況
ロンドン市場は、東京市場での値動きを戻している。ドル円は東京市場で148.70レベルの前日終値水準から一時148円台割れまで下落。しかし、すぐに148円台に戻すとロンドン時間には米債利回り上昇とともに148.83近辺に高値を伸ばした。下に往って来いとなっている。東京早朝に「マイナス金利解除、日銀が地ならし ショック回避探る」との日経報道が円買いを誘ったが、ロンドン時間にかけては日銀の基調インフレ指標の上昇鈍化が円売りの反応につながった面も指摘される。ユーロドルは1.06台後半から前半で下に往って来い。ポンドドルも1.26台前半で同様の動き。いずれの主要通貨ペアも前日終値付近に戻す動きとなり、全般的に方向性は希薄。ナーゲル独連銀総裁は、利下げについての議論についても時期尚早としており、インフレ見通し次第では再利上げが必要との認識を示した。まだ、インフレ見通しには不透明感、不確実性が高いことを印象付けていた。サウジがOPECプラス参加国に減産を要請と報じられ、原油先物が上昇。カナダドルが買われている。カナダ円は109円台乗せ、ドルカナダは1.36台割れとなっている。
ドル円は148円台後半での取引。東京早朝の148.70付近から昼前には147.98近辺まで下落した。その後は148円台前半での揉み合いを経て、ロンドン時間には148.83近辺まで高値を伸ばしている。米債利回りの上昇をきっかけに東京午前の売りがポジション調整された格好となっている。
ユーロドルは1.09台半ばでの取引。東京昼ごろにつけた1.0963近辺を高値にロンドン序盤にかけて下落。安値を1.0935近辺に広げた後は、買いに転じている。前日終値水準に戻す格好となっている。ユーロ円は162.90台から162.20付近のレンジで下に往って来い。対ポンドでは揉み合い商状で方向性に欠けている。
ポンドドルは1.26台前半での取引。1.2640台から1.2610割れ水準で下に往って来いとなっている。ユーロドルと同様に前日終値付近へと戻している。ポンド円は187円台後半から187円手前水準で下に往って来い。ロンドン時間には187.88近辺に高値を小幅に更新した。ユーロポンドは0.8660から0.8680のレンジ内での推移にとどまっており、特段の方向性を示していない。
minkabu PRESS編集部 松木秀明
執筆者 : MINKABU PRESS
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