ドル円は147円台まで下げ幅拡大 午後にFOMC議事録 市場の期待は正当化しないか!=NY為替
きょうもドル円は戻り売りが続いており、147円台まで下げ幅を拡大している。東京時間には一時147円台前半まで下落する場面も見られた。状況に変化はなく基本的に感謝祭ウィークのムードではあるが、その中でドル円はこれまでのロングポジションの解消が続いているようだ。
FRBの利上げサイクル終了と来年の利下げ期待の台頭によるドル売りの動きがドル円を圧迫。また、これまでのような円売りの圧力もなく、ドル円は下押しされている状況。目先は146円台半ばに100日線が来ており、その下の146円台前半には7月からの上昇波のフィボナッチ38.2%戻しの水準が来ている。それらを視野に入れそうな気配が出ている。
ファンド勢がオプション市場でドル円のコール(買う権利)を解消している一方、プット(売る権利)を購入しているとの観測も流れおり、下向きの雰囲気が強まっているようだ。
本日は午後にFOMC議事録の発表が予定されている。FRBは追加利上げの可能性を温存し、タカ派なトーンがやや強かったFOMCではあった。ただ、市場は先週のインフレ指標や月初の米雇用統計などを受けて利上げサイクル終了と来年の利下げ期待を高めている。しかし、直近のFOMC委員の講演などでは「利下げを考えることは時期尚早」と口を揃えて述べており、本日の議事録が市場の期待を正当化する可能性は低そうだ。
USD/JPY 147.67 EUR/JPY 161.55
GBP/JPY 185.13 AUD/JPY 96.96
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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