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パウエル講演を受けて目まぐるしい反応も、ドル円はレンジ抜け出せず=NY為替概況

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パウエル講演を受けて目まぐるしい反応も、ドル円はレンジ抜け出せず=NY為替概況

 きょうのNY為替市場、パウエルFRB議長のNYエコノミッククラブでの講演が伝わり、その発言を受けて為替市場は目まぐるしい反応を見せた。「FOMCは慎重に進めている」との発言にドル売りの反応を見せた後、「金利の高さ、期間が十分ではない可能性がある」と述べると今度はドル買いに転じ、「FRBは利回り上昇を見守るしかない。利回り上昇は利上げの必要性低下を意味し得る」と述べると、ドルは下げに転じる展開。

 ただ、いずれも方向感を出す動きまでには至らず、次の材料を探している雰囲気に概ね変化はない。ドル円は結局、149円台後半でのレンジ相場で落ち着いている。

 根強いドル買いに支えられドル円の下値は堅い一方、いまのところ150円にも慎重。下押す気配がないことから、150円台攻めのチャンスをうかがっているようだが、決定的なきっかけを掴めない状況が続いている。

 ユーロドルも上下動。一時1.06ドル台に上昇も、現在は1.05ドル台後半での推移。本日の21日線が1.0560ドル付近に来ており、再びその水準を上回る動きは出ている。ただ、今月に入って下げは一服しているものの、21日線を超えると上値が重くなる傾向が続いている。基本的には次の展開を探る雰囲気ではある。

 来週はECB理事会が予定されているが、据え置きが確実視されている。ただ、予想通りに据え置かれたとしても、ハト派な発言は避けると見られ、少なくとも利下げを示唆するようなことはないという。

 利上げサイクルの一時停止の可能性を示唆した前回9月の理事会以降の経済活動の低迷とインフレ緩和を受けて、金利据え置き観測が強まっている。しかし、緩和したとはいえ、なおインフレは高水準が続く中でECBは、手をこまねいていると思われることは避けたい。そのため、利上げを見送るものの、タカ派姿勢を温存している点は強調しておきたいと考えているという。

 ポンドドルも1.21ドル台半ばから後半で上下動。本日の21日線が1.2195ドル付近に来ているが、その水準は強い上値抵抗となっている模様。

 前日発表の英消費者物価指数(CPI)はインフレの粘着性を示した。少なくともインフレ鈍化を確信できる内容ではない。しかし、英中銀は次回の金融政策委員会(MPC)で利上げを見送るとの見方が根強い。英CPIは6.7%で推移しているものの、利上げサイクルを再開するほどの材料ではないという。サービス価格は依然としてピークを下回り、英中銀の予測を下回っている。それは英中銀に利上げを躊躇させる可能性があるとしている。

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

MINKABU PRESS

執筆者 : MINKABU PRESS

資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。

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