ドル円は波乱の展開 150円台に一時上昇もその後に急落 介入観測が広がる=NY為替
きょうのドル円は波乱の展開が見られている。この日発表の米求人件数が予想外に強い内容となったことから、ドル円は心理的節目の150円台に一時上昇した。しかし、そこから短時間に急速に売りが強まり、瞬間的に147円台半ばに急落する場面が見られた。日銀のイールドカーブコントロール(YCC)修正以来の値幅となり、市場では財務省による介入観測が広がっている。しかし、財務省幹部はノーコメントとしている状況。
この日発表の8月の米求人件数は961万件と予想(883.1万件)を大きく上回った。春以降、労働市場の軟化傾向が顕著となっており、今回は前回からは反発が予想されていたものの、傾向は継続すると見られていた。その分、驚きは大きかった模様。専門職・ビジネスサービスの求人数が急増した。ただ、エコノミストからは、FRBは1つの雇用指標に基づいて政策を決定することはなく、今回の指標で追加利上げにリスクを傾けることはないとの見方も出ている。ただ、短期金融市場では11月FOMCでの利上げ確率を35%程度まで上昇させている。前日は27%程度だった。
USD/JPY 149.17 EUR/JPY 155.92
GBP/JPY 180.02 AUD/JPY 93.82
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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