【これからの見通し】FOMC、ECB、日銀の金融政策について市場が消化する時間に、日銀インパクトに継続性あるか
【これからの見通し】FOMC、ECB、日銀の金融政策について市場が消化する時間に、日銀インパクトに継続性あるか
今週は米FOMC、ECB、日銀と主要中銀の金融政策発表が相次いだ。米欧はそれぞれ25bpの利上げを実施。今後については明言をさけたが、いずれもタカ派度が後退したとの市場反応だった。すなわち、ドル売りとユーロ売りだ。ただ、米国については昨日の米GDP速報値など一連の経済統計が強かったことで、ドル売りが一服した経緯がある。ECBはラガルド総裁会見で需要面の弱さへの警戒感が示されており、これまでの追加利上げ一辺倒の姿勢は緩和された。ただ、根強いインフレ継続とあれば、再び追加利上げ観測が出てきそうだ。その意味ではきょうのドイツ消費者物価指数速報値が注目されよう。
そして市場がまだ消化しきれてないのが日銀か。昨日の日経報道でYCC0.5%の柔軟化について議論と報じられ、ショック的な円買いの動きとなった。この報道でガス抜けしたはずだったが、きょうの決定後もドル円相場は大荒れとなった。昨日NY市場で売られる直前の水準141円台を一瞬つけたあとは138円付近まで下落。その間に激しい振幅をともなっていた。ドル円1週間ボラティリティーはイベント通過にもかかわらず15%台と下がり切らない印象。市場は、まだ日銀の発表について頭を整理しきれていないようだ。15時半から始まる植田日銀総裁会見で市場の理解が進むのか、混迷の度合いが深まるのか、注目したいところだ。
この後の海外市場で発表される経済指標は、KOFスイス先行指数(7月)、ユーロ圏消費者信頼感指数(確報値)(7月)、ユーロ圏景況感(7月)、ドイツ消費者物価指数(速報)(7月)、ブラジル失業率(6月)、カナダ実質GDP(5月) 、米雇用コスト指数(2023年 第2四半期)、米個人所得・支出(6月)、米PCEデフレータ(6月)、米ミシガン大学消費者信頼感指数(確報値)(7月)など。米PCEデフレータは前年比+3.0%と予想されており、前回の+3.8%から大幅に伸びが鈍化する。FOMC後の市場に広がる利上げ打ち止め論を支持する内容となりそうだ。
発言イベント関連では、植田日銀総裁会見に市場の視線が集まる。その他にはシムカス・リトアニア中銀総裁の会見、ECB専門家予測調査の公表などが予定されている。また、本日はエクソンモービル、P&G、シェブロンなどの米企業決算が注目される。
minkabu PRESS編集部 松木秀明
執筆者 : MINKABU PRESS
資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。