方向感に欠ける取引、米独立記念日の休場を控えて=ロンドン為替概況
方向感に欠ける取引、米独立記念日の休場を控えて=ロンドン為替概況
ロンドン市場は、方向感に欠ける取引となっている。欧州株はほぼ横ばいで取引を開始したあと、米株先物が小幅調整に押されたことを受けて、上値が次第に重くなっている。ドル円は144.60台から一時144.30付近へと軟化。ユーロドルは1.0815近辺に買われたあとは1.0890付近へと軟化。ユーロ円は157円台後半から157.30付近に軟化。一方で、ポンドは堅調に推移。対ドルでは1.27台割れから1.2710台へ、ポンド円は183.20台に下押しされるも183.60台へと反発している。ユーロ売り・ポンド買いのフローが持ち込まれている。ただ、目立った材料はみられず、NY休場を前にポジション調整が入る格好となっている。
ドル円は144円台前半での取引。144.60台での揉み合いを下放れると、144円台前半へと軟化している。ロンドン午前には144.30近辺まで下押しされる場面がみられた。ただ、積極的な取引は手控えられており、足元では下げも一服している。
ユーロドルは1.08台後半での取引。1.09を挟んだ振幅となるなかで、1.0915近辺まで買われた後は、1.0890付近へと下げている。ユーロ円も上値が重く、157.70近辺から157.30近辺へと下押しされている。対ポンドでもユーロ売りフローが継続的に入っている。ナーゲル独連銀総裁は、9月会合では新たなデータに基づいて見極める、としており利上げの可能性については明言しなかった。
ポンドドルは1.27台前半での取引。ユーロドルとは対照的に買いが優勢。1.2680台から1.2720付近へと上昇している。ポンド円は183.20台まで軟化したあと、反転して高値を183.70近辺に伸ばしている。ユーロポンドは0.86付近が重くなり、0.8560台へと下押しされている。英スーパーマーケットグループ第2位のセインズベリーは、生鮮食品価格が下落し始めていると発表した。インフレにとって明るい兆しとしている。
minkabu PRESS編集部 松木秀明
執筆者 : MINKABU PRESS
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