ドルに買戻し、米ISM製造業景気指数の発表控えて=ロンドン為替概況
ドルに買戻し、米ISM製造業景気指数の発表控えて=ロンドン為替概況
ロンドン市場は、ドルに買戻しが入っている。先週末のNY市場ではPCEデフレータの伸びがやや鈍化したことで、ドル売りが優勢だった。週明けはこのあとのNY市場で米ISM製造業景気指数の発表を控えており、先週末のドル売りに調整が入る形となっている。ISM指数の大方の市場予想は47.2と前回の46.9から上昇することが見込まれている。ドル円は144円台で振幅を伴いながらの上昇。ロンドン序盤にかけて144.88近辺まで高値を伸ばしたあとは144.50台に反落するなど神経質な動き。145円台に接近すると介入警戒感が上値を抑えやすくなっているもよう。ただ、流れ自体は上向きとなっている。米債利回りの上昇傾向が下支えとなっていた。ユーロドルは1.0920付近が重くなると、一時1.0871近辺まで下落。その後1.09付近へと下げ渋っている。ポンドドルも1.27付近から一時1.2659近辺まで下落、その後の反発は限定的。この日発表されたユーロ圏製造業PMI確報値は43.4と速報値43.6から下方修正された。一方、英PMI確報値は46.2から46.5へと上方修正された。いずれも景気判断分岐点の50を下回っており、両通貨の上値は重かった。このあとのNY市場では明日の米独立記念日祝日を控えて株式・債券市場が短縮取引となる。
ドル円は144円台後半での取引。東京午前の144.23近辺を安値に上下動を伴いながらの上昇となっている。ロンドン序盤には144.88近辺に高値を伸ばした。米債利回りの上昇に乗じて買われた。ただ、145円台を試す動きにはなっていない。145円に近づくと介入警戒感が上値を抑える面があるようだ。
ユーロドルは1.09付近での取引。東京市場での1.09台前半での揉み合いを下放れると、1.09台割れから1.0871近辺まで下落した。その後は1.09付近へと下げ渋っている。ユーロ円は157円台で下に往って来い。157.70付近が重くなると一時157.26近辺に安値を広げた。その後は再び157円台後半に戻している。対ポンドではユーロ売りが先行も、次第に買い戻されている。
ポンドドルは1.26台後半での取引。1.27ちょうど付近での揉み合いを下放れると、一時1.2659近辺に安値を広げた。その後も1.2670付近と安値付近での揉み合いが続いている。ポンド円は183円台後半から前半での取引。やや上値重く推移しており、ロンドン序盤に183.10付近まで下押しされた。ただ、東京午前の安値183.02近辺には届かず。ユーロポンドは0.86ちょうど付近から0.8580付近で売買が交錯している。足元ではややポンド売りが優勢になっている。
minkabu PRESS編集部 松木秀明
執筆者 : MINKABU PRESS
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