ドル円144円台で上昇一服、ドル高圏内で値動きまちまち=ロンドン為替概況
ドル円144円台で上昇一服、ドル高圏内で値動きまちまち=ロンドン為替概況
ロンドン市場は、ドル円の上昇が一服している。東京午前に7カ月ぶりの高値145.07近辺まで買われたあとは、ポジション調整や介入警戒感などで上値重く推移している。ロンドン朝方には144.44近辺まで下押しされた。その後は、米債利回りの上昇がドル相場の下支えとなり144円台後半で売買が交錯している。欧州通貨はまちまち。ポンドが堅調な一方で、ユーロが軟調。ポンドドルは1.2599近辺まで下押しされたあとは1.2650付近へと上昇。ユーロドルは1.0870台から一時1.0835近辺まで下落、その後は1.08台半ばと戻りは鈍い。英GDP確報値が前期比0.1%とプラス成長確定となる一方、ドイツ雇用統計では失業率が上昇、失業者数が予想以上に増加、ユーロ圏消費者物価速報は前年比+5.5%と前回の+6.1%から鈍化した。ユーロポンドは軟調に推移している。インフレ鈍化などを受けて欧州株は堅調に推移しているが、ポンド円が182円台前半から一時183円台乗せと堅調である一方で、ユーロ円は157円台割れから一時156.70付近まで下落している。このあとのNY市場では米金融当局が重要視するPCEデフレータなどが発表される。
ドル円は144円台後半での取引。東京午前に145.07近辺まで買われたあとは、上値重く推移している。ロンドン朝方には144.44近辺まで下押しされた。その後は米債利回りの上昇や欧州株高などで下げ渋り。上値は144.90近辺で抑えられ売買が交錯している。ドル円は上昇一服となり、米PCEデフレータの発表待ちとなっている。
ユーロドルは1.08台半ばでの取引。東京市場では1.0870付近での揉み合いが続いたが、ロンドン市場に入ると米債利回りの上昇とともに下押しされ、安値を1.0835近辺に更新した。その後は下げ一服も上値は重い。ユーロ円は157円前半で上下動したあと、大台割れから一時156.70近辺に安値を広げた。その後は157円付近に下げ渋り。対ポンドではユーロ売りに押されている。ユーロ圏消費者物価速報は伸びが鈍化、独雇用統計は弱い内容となり、ユーロ売り圧力がみられている。
ポンドドルは1.26台半ばでの取引。朝方に1.2599近辺まで下押しされたあとは買いが優勢になっている。足元では高値を1.2650台へと伸ばしている。ポンド円は朝方に182.20付近まで下落したが、その後は買いが優勢に。一時183.16近辺まで高値を伸ばした。ユーロポンドは0.86台割れから0.8570台へと下落している。この日発表された第1四半期の英GDP確報値は前期比+0.1%とかろうじてプラス成長が確定していた。
minkabu PRESS編集部 松木秀明
執筆者 : MINKABU PRESS
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