ネットフリックス、1-3月にスペインで100万人以上のユーザーを失う=米国株個別
ネットフリックス<NFLX>は1-3月にスペインで100万人以上のユーザーを失ったとの調査が伝わっている。パスワード共有への対応強化が裏目に出る可能性が示唆された。
同社は2月上旬に別の世帯とのログイン情報共有に月額料金を設け、情報共有を検知する技術措置をスペインで導入した。家庭でのストリーミング習慣に関する調査によると、同社の新たな対応は100万人を超えるユーザー減に関連し、このうち3分の2は別人のパスワードを使用していた。
失った100万人のユーザーの大半が有料会員ではなかったとしても、番組やサービスが口コミで薦められる点を考えると、同社にとっては打撃だろうと指摘している。1-3月の解約数は前四半期の3倍に増加。まだ利用を続けているスペインの会員のうち10人に1人は第2四半期中に解約する計画だという。
同社は先日の決算で、第1四半期にカナダ、ニュージーランド、スペイン、ポルトガルで開始した結果には満足しており、正しいアプローチであると確信していると語っていた。広告とパスワード共有の両方が、第1四半期に影響が出たが、第2四半期には回復するとも述べていた。アナリストからも視聴者への課金計画は下期の成長を後押しするとの意見が出ているが、市場の不安感は根強いようだ。
(NY時間11:57)
ネットフリックス<NFLX> 323.15(+0.60 +0.19%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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