【これからの見通し】昨日の米FOMCでドル売りトレンド強まる、きょうは英中銀政策金利など
【これからの見通し】昨日の米FOMCでドル売りトレンド強まる、きょうは英中銀政策金利など
昨日の米FOMCでは大方の予想通り25bpの利上げが発表された。75bp利上げが4回連続したあと、50bp利上げ、そして今回の25bp利上げとペースダウンさせてきている。ヘッドラインインフレの鈍化傾向は鮮明だが、水準的にはまだ利上げ継続が必要。また、コアインフレが根強い状況であることも頭の痛い状況だ。ただ、足元での金融不安の勃発を受けて、市場心理や経済への影響も懸念されている。FOMCメンバーの金利見通しは前回から据え置かれた。また、イエレン米財務長官が、預金を全額保証することを否定しており、株安につながる面もあった。全般的に不透明な状況となるなかで、ドル売りとともに円買いの動きが広がった経緯がある。ドル指数は低下傾向を強めており、一連の強い米経済指標を受けて上昇した2月の動きを解消する勢いを示している。
上記のような状況のもとで、きょうは英中銀が金融政策を発表する。市場では25bpの利上げを織り込んでいる。ただ、エコノミスト予想では金利据え置きも少数だが存在する。今回は声明や議事録が公表されるが、経済見通しやベイリー総裁会見は予定されていない。市場の関心は政策金利に関するMPCメンバーの票割れに集まりそうだ。前回は7対2で4.0%への50bp利上げを決定したが、据え置き派2名はテンレイロ氏とディングラ氏だった。市場では金融不安の影響もあって、据え置き派がどの程度増えるのかを確かめたいムードがあるようだ。一方で、昨日発表された2月英消費者物価指数が前年比+10.4%と予想外に上振れた。50bp利上げ票はかなりのサプライズだが、可能性は残されているようだ。
この後の海外市場では中銀政策発表が多い。英中銀のほかにも、スイス中銀、ノルウェー中銀、トルコ中銀などが政策金利を発表する。スイス中銀は50bp利上げがコンセンサスとなっているが、わずかに25bp予想が存在している。トルコ中銀は、8.50%に据え置く予想が優勢だが、8%への50bp利下げの予想もかなりある。ノルウェー中銀に関しては、25bp利上げがほぼ完全に織り込まれている。
米国では、経常収支(2022年 第4四半期)、新規失業保険申請件数(03/12 - 03/18)、新築住宅販売件数(2月)などの発表が予定されている。ユーロ圏では、消費者信頼感指数(速報値)(3月)の発表が予定されている。
発言イベント関連では、ストゥルナラス・ギリシャ中銀総裁、ホルツマン・オーストリア中銀総裁、ミュラー・エストニア中銀総裁、マン英中銀委員、レーンECBチーフエコノミスト、センテノ・ポルトガル中銀総裁などの講演やイベント参加が予定されている。
minkabu PRESS編集部 松木秀明
執筆者 : MINKABU PRESS
資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。